算命学|高尾義政宗家の講演の感想

算命学高尾義政宗家講演 算命学

算命学思考のコツ
算命学が最近まであまり知られていなかったのは、算命学の考え方がとても流動的だったからです。
固定概念がないのです。
たとえばここに二人の人がいます。
友人として良いのか、仲間として良いのか考えて見ましょう。
算命学では友人と仲間の定義は全く違います。
友人はそれぞれ自分の目的を持ったもの同士のつながり、仲間は共通の目的を持ったもの同士の集まりです。
ものの本質を見ようとするのです。

算命学の発想の一例として古代人が動物を六種類に分けて考えたのをだしてみましょう。
六神獣といいます。
高松塚古墳などの壁に描かれているもので,玄武、朱雀、青龍、白虎、騰蛇、勾陳の六種類です。
玄武とは亀と海蛇が一緒になったような形で、朱雀は朱色の孔雀の姿をしています。
青龍は青い色の龍で、爪が強烈で四足です。
白虎は白い虎。
騰蛇は架空の動物で、龍の一種、足がない龍です。
勾陳は地下にもぐる動物のことです。
この六神獣を立体五行説によって分けて考えたのが古代人の発想です。
北=水の方向・・・・・玄武
東=木の方向・・・・・青龍
南=火の方向・・・・・朱雀
西=金の方向・・・・・白虎
中央=土の方向・・・勾陳
天上=土の方向・・・騰蛇

四神 青龍 白虎 朱雀 玄武

ここに生息地という考え方を付け加えてみます。
水辺に住んでいるものは魚、川魚、湖の魚などですが、それらを総称して玄武と呼ぶようになりました。海には魚、海蛇、海亀がいます。

東は森林に住んでいる動物です。
これを総称して青龍と名付けたのです。
この動物は四足の龍で、非常に爪がしっかりしていて、普通の龍とはちがいます。
この原型に近い龍神を祭っているところに目黒不動があります。
目黒のお不動様の水辺に立つと「昇竜様」と呼ばれている竜が作ってあるそうです。
これが青龍です。
森林に住んでいる動物をひっくるめたのが青龍です。

朱雀は鳥のことです。
空を飛ぶ鳥は全部この中に入ります。
空を生息地とするものを総称して朱雀といいます。

白虎は岩場とか砂漠など乾燥地帯を生息地とするもの。

土性は二つあります。
地上の土性は勾陳。
これは土の中にもぐる動物全部です。モグラ、ミミズなど冬篭りするようなもの全部です。

騰蛇は全く架空の動物。
六神獣の中で架空なものはこれ一つで、後は全部実在の動物です。

このように分類すると猫は白虎で、乾燥地帯の動物。
犬は青龍に入ります。
蛇、モグラは土性。
金魚、鯉は玄武。池に鯉がいれば玄武がいると考えます。
小鳥は朱雀。小鳥を飼ってる人は朱雀です。

ここまでは古代人の常識でした。
ここから「六神獣占い」が出発したのです。

たとえば犬がいたとしましょう。
犬は六獣神の中では青龍に入ります。
青龍は東の動物、オス犬は星で言えば貫索星。
メス犬は石門星と捉えます。
猫は車騎星か牽牛星です。
青龍タイプ(貫索星、石門星)は和合で前進力が強い人。
白虎(車騎星、牽牛星)タイプは文官、武官の星です。
事業家は、犬を好みます。
一代で事業を大きくしたというような人は犬を飼います。
これに対して文人や絵描きなど芸術的な人は猫を可愛がる人が多いようです。
これは自然の成り行きなのでしょう。
夏目漱石は「我輩は猫である」と名作を残しました。
どの動物と縁が出来るかで人間の素質を見抜くのです。

小さな子供で金魚が好きな子は水辺の動物と縁があり、玉堂星、龍高星の世界となります。
こういう子供は理屈屋だったり、ものごとを論理的に考えてゆくのがすきだったりします。
算命学教育法の一つで、子供が3歳から6才の3年間にどの動物を一番可愛がったかテストをして子供の質を探ってゆきます。
その子が鳥を好めば鳳閣星、調舒星的な伸ばし方をすると良いのです。
人間の運勢と動物を連結させて使った占い方です。

勾陳の図柄の下になっているのは蛇の一種です。
「つちのこ」と言うのがこれの母体をなします。

騰陀は龍神様のことで純粋に龍です。
水龍といいます。
この水龍は海の中から飛び出して天上に昇という架空の動物です。
地上と天上を結ぶ道筋ですから龍は神様の乗り物とされます。
馬は人間の乗り物です。
十二支で北と南に分けて龍神様を北方に祀るというのは、ここから出ています。

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