②宿命と運命
算命占星術は、人間がいかに逆らっても到底及びもつかない巨大な
うごめき、生きる、人間の真の生存の意義と、個々の人が担う「生
宿命とは、この相対の世界 (現世)に生きる命の、「知情意」に拘わりなく、その人に対して
天意の方は、その人の生死と時代と環境を支配します。 何時、何処で、どんな時代を、どの期間にわたりどんな人として何のために生きるか等です。
次の人意。
それは宿業とか 宿縁等と言って、今、ここに一人の人が存在する為に、絶対欠く事
性質・気質・と能力、更に今ここに自分が存在する事によってのみ
一人の人が綴る一生の、命の意味の重大さは優に地球の星一個にも
それゆえにこそ、その大部分は、簡単に変えたり消したり、と安直
その総称を「宿命」と言い、人の一生の約三分の二に影響、支配し
最近私が領導した御一家のお爺さん。 明治の末に東北地方の、寒村の貧農の家の三男に生まれ、
身一つで東京に出、喰うや喰わずの青春期を送り、あらゆる仕事に
直ぐに二人の子の親となるも、親子四人が口を満たすには餘りにも
思いつつも、子供の寝顔に阻まれ、毎日三時間の睡眠で、やっと一
人が地獄と恐れた軍隊も、此の人にとっては生まれて始めて、
衣食住の心配のない天国、一番考えるのは、国の事でも敵の事でも
そして除隊になり、娑婆に戻って、又五年間の塗炭の苦しみを受け
然し、又も召集を受けて弾丸の下へ。
でも、今度はどうしても生きて帰って又あの家庭を、と思うと恐く
何度かの紙一枚の差で越えた生死の壁を喜ぶ間もなく、届いたのは
死にたくも、もう一人の子と妻の顔がちらつくし、怒りをぶつけ様
悪いとは思い乍らも、誰よりも喜んだ敗戦の日から東京行きの汽車
宙を舞って帰った吾が家は、防空壕だった穴の上に、トタン板が乗
ぐらに、 ゼンソクと栄養失調の身を終日横たえながら、夫の帰りだけを頼み
その妻を守る為に、ルンペンか、泥棒にも近い生き方をしながらも
が今度は鍛え抜かれた男のたくましさと、幾度か地獄へ出入りを繰
妻の死を見て、寸時虚脱の淵に身を沈めた時、気持の荒んでいた息
その穴埋めの為に、それからの十年をついやす内に、脳溢血の発作
幸いにも、命を取り止め、三年で仕事は出来ぬが人の手を借りずに
なり得たのは、亡妻の加護か戦いの人生でかち得た不屈の精神力の
仕事は息子の嫁がしっかり引き継ぎ守ってくれている内に、二百坪
家族の皆のいたわりを得ても老境
は日々空しく、今は只、念佛三昧の裡に「その日を待っている」。
この人に恨みはなく、そして悔いもありません。 宿命に翻弄されながらも、全力で駆け抜けた男に、 爽やかな悟りが柔らかい光となって、身を包んでいました。
これが、宿命を消化し尽くして、霊格を高め、人生の使命を果たし
です。
(吉凶はバランスがとれており、自分イコール家族で答えは最後に
この人の一生は、確かにこの人自身が主役として踏破しました。
しかし、シナリオは自分が書いたものではありません。
「人の一生とは」限られた自由の中で、大いなる意(宿命)に押し
主役である貴方は、与えられた役を懸命に演じる役者であり、如何
このストーリーが「宿命」で貴方の演技が「運命」です。 役者の芸が脚本演出にそむけば良い芝居になる訳はなく。
俺の人生だから、「俺が、自分が」。と思う程、 人生 「思う事、思う如くならず」で、何かと意に
反する事が多くなるのは、その故であり、自分を主張する程、宿命
しかもこの「俺が」、の拠り所である自分の肉体生命ですら「吾が
のは、せいぜい三分の一。
生きる死ぬはむろん、病む直るもしかり。 心臓は一日10万回、呼吸は2万5千回もの仕事を頼みもしないの
「吾が意に拘わる事なく何者かによって生かされている」 と言う事実に対しては如何なる抗弁も許されません。
この或る力が宇宙意識と言う
「自分の中の神様 2/3の本当の私」であり、その命の目的と必要な生存条件が「宿
この宿命を帯びた本当の私を基に「俺が」 の1/3が頑張って「運命」を選び、泣き笑いの人生を綴って行く
「無為而為」と一言にして喝破しています。
「無為而為」
道はいつでも何事も為さないでいて、しかもすべてのことを為して
寝てる間に呼吸が止まってないことや頼んでもいないのに1日10
自律神経や自分自身でコントロールできない部分が2/3の宿命で
今日もお目を通してくださりありがとうございました\(//∇/
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