算命学|高尾義政宗家講演を聞いてみた!

算命学高尾義政宗家講演 算命学

算命学は色んな角度から人間を観察しその人の環境、心、運命の変化を予測する学問です。
自然界の法則を利用します。
人間の運命をとらえるとき、私たちは宇宙に住んでいるということを忘れてはなりません。
宇宙には静体と呼ばれる、山、川、海などの自然体と動体と呼ばれる動物の世界が有ります。静体と動体は共に宇宙に存在しています
静体は自然界の営みですから天体の動きも含まれます。
これが暦のもとになっています。
この暦のもとである天地の動きに影響されています。
暦はすなわち宇宙、そして人間を含んだ動体も宇宙です。
人間イコール暦(静体)、暦で人間のことがわかるのです。
算命学の人間分析で生年月日を使う原理原則はここです。

もともと東洋の考え方は、ものごとを全体的に捉えるところがあります。
宗教もそうですが、西洋の人は日本人は節操がないといわれます。
結婚式はキリスト教、お葬式は仏教、初詣は神社でと一貫性がないから宗教心がないのだと。
しかし宗教心はちゃんと有るのです。
儒教の神様、道教の神様、仏教の神様などどれを拝んでも窓口が違うだけで、全て宇宙に通じると思っています。
どんな信仰でも全て宇宙の範疇と捉えているのです。
西洋的な一つが絶対という考えではなかなか理解することが出来ません。
西洋で言う予言はぴたっとあたらなければならない、一面的な運命感が多いのですが、当てたか当てないかは運命を捉えたのではありません。
物事にはバランスが働いてますのでたとえ外で禍があるという予言があって、それが外れても内側で起きるかもしれない。
それだけ運命は流動的なものです。
東洋の占いはそういう意味で運命は流動性があるといえるのが特色です。
その中で人がいかに幸福に生きていくかを考えるのです。

宇宙と人間が暦によって結びつきました。
宇宙に対して人間を小宇宙と呼びます。

宇宙には五行があります。
木火土金水です。
これがあれば人間どこででも暮らせます。
人間は動物の中で宇宙に接する面が一番多いのです。
人間は環境が変わっても生活できる能力がある優れものです。
動物は生息範囲が限られていますが人間はほとんどどのようなところでも住み着くことができます。

宇宙と多く接することは五行と多く接しているのです。
五行が人間小宇宙ではどのように捉えられているのか。
地球と人間で考えてみましょう。
木性は、自然界では樹木ですが、これは大地が崩れないように守っています。
山は森林がないと土砂崩れしやすいです。守ることが樹木です。
人間の中では筋にに相当します。
筋がなければ筋肉を伸ばすことも引き締めることも出来ないし、内臓を一定位置に保つことも出来ません。
人体が崩れないように内側から守っています。

火性はどうでしょう。
大地には火山脈があります。
地球全体を回っています。
人体では血液です。
細胞が生きるために栄養を運びます。

土性は地表面です。
人間では身体を覆っている皮膚です。

金性は岩盤です。
地球に振動を伝えます。
人間では神経になります。

水性は海ですから、ここでは生命力の源が生まれます。
人体の中では血液細胞など全ての生命力の源を生み出しているのは骨です。

宇宙の五行は人体の小宇宙にもたとえられます。
五行の力は人間の目に見えない世界にまで影響し
それが五本能で、五本能は人間の身体の機能と関係します。

木性は筋でした。
筋は身体を守るもの。
もしこの筋が弱くなれば守る力が弱くなるでしょう。
身体が堅い人は筋が固い=柔軟性に欠ける。
人の好き嫌いが激しかったり、隣近所といさかったり、いざというピンチに助け合いが出来ず生活も守れません。
ぎっくり腰も筋の損傷で、こんなときはしっかり立てないのです。
このように身体と運命を捉えているのが五行と、五本能です。
木性が欠けると守備本能が欠けます。

土性は大地を現し、肉体では皮膚でしたが、皮膚、肌の具合は実は魅力に通じ、
お化粧などは魅力を増減させる最たるものです。
肌のつやなど変化があるとそれは実際魅力の変化を現し、
肌はホルモンのバランスに影響され、このホルモンも土性に配分されます。
土性は魅力本能を現します。
このように自然と肉体、そして運命とのかかわりは大変興味深く不思議です。

算命学の五本能は、宿命が持っている本能の多い、少ないを知り、そのバランスをとることで、自分の肉体を守ることも、精神を守ることも出来ます。
自分の小宇宙=運命ともいえるのです。

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